地引き網、国際色豊か 留学生ら70人、交流深める 伊予市
 伊予市森の海岸で、国際交流親善地引き網大会(松山白鷺ライオ
ンズクラブ、県国際交流協会主催)が21日あり、県内に住む11
カ国約70人の留学生や会社員とその家族らが参加して、地引き網
や海岸清掃などで親ぼくを深めた。
 同ライオンズクラブ(宮本健一会長、71人)が毎年招待してお
り、今年で四回目。参加者の出身国も中国、マレーシア、カザフス
タン、エジプト、スペインなどさまざま。
 開会式では宮本会長が「日本の伝統漁法を体験し、この土地の文
化や歴史を学んでください」とあいさつ。参加者らは早速浜辺で地
引き網に挑戦し、網にかかったタコやイカ、カワハギ、ボラなどを
手でつかみ大はしゃぎだった。愛媛大学理学部の金虎さん(32)
=中国吉林省出身=は「実家は内陸部にあるので、海を間近で見た
のも、地引き網も初めて」と喜んでいた。
 今年は、松山市姫原2丁目の会社員張珂さん(42)=中国遼寧
省出身=の提案で、海岸の清掃にも初めて取り組み、参加者全員が
ビニール袋を手に、浜辺に漂流したビニールパイプなど大量のゴミ
を回収した。張さんは「愛媛の美しい海を未来に残してほしい」と
話していた。

愛媛新聞:松山・中予版(2000年5月24日)

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