会　長　所　信

明関　一博　　　　


1. 10周年、新たな気持ちで再スタート！

松山白鷺ライオンズクラブが1992年に誕生して以来、メンバーの中でさまざまな意見があり、何回もの議論がなされてきました。試行錯誤をしてきた結果、現在のクラブの姿があります。しかし、私達のような性格の団体は、その時の社会環境に応じて、柔軟に対応できる団体でなくてはなりません。その時代にあわせ、変わっていかなければならないのです。10周年を契機に新たな気持ちで再スタートをしていきましょう。
21世紀、この100年を考えてみると松山も、日本も、そして人類全体も、けっして明るい事ばかりではありません。いやむしろ、これまでにない厳しい世紀であると言えましょう。この厳しさを、人類の知恵で乗りきっていかなくてはならないのが21世紀なのです。

　　　自由な議論を活発に、オープンに

私達、松山白鷺ライオンズクラブという団体の目的がWe　Serveである以上、市民の視点で地域社会に必要な団体になっていかなくてはなりません。たえずその時代、その時の社会状況に応じた団体でなくてはなりません。会員一人一人の意見が大事です。会員一人一人の知恵が必要です。クラブのアクティビティーについて、運営について､財政について、皆さんの考えを自由にオープンに議論して頂きたいと思います。

　　　｢それはむつかしい｣はタブー

出てきた意見は、1つ1つが貴重なもの、クラブの財産です。過去の経験になかったような考え方ほど、耳を傾ける価値があります。私達は、自分の人生経験によってすぐ判断してしまい｢それはむつかしい｣の一言によって、新しい考えを断ってしまわないようにしたいものです。自分の意見をオープンに発表し、そして人の意見も理解していくことを心がけたいものです。

2. 一人一人が役割分担と責任を！

クラブ運営の理想は、目標に向かって全員が取り組んでいく事であると思います。委員長や一部の人達だけでもそれなりの形はできると思いますが、同じことをしても１人でやるより、みんなでやり遂げるほうが達成感は大きくなります。苦労も喜びも皆で分かち合いましょう。独り占めはやめましょう。

　　　例会・委員会を意義ある会に、そして楽しい会に

私達は毎月3回4回と顔を会わせていますが、意外と話し合う、議論する機会は限られています。時には真剣に、時には楽しく話しが出来る機会を作って頂きたいたいと考えています。会を開催する計画委員会や各委員長さんいろいろ知恵を使ってみて下さい。
そしてみんなで参加していきましょう。クラブの活力はそこから生まれてくるのです。

3. クラブの理念と長期ビジョンを見据えて！
　　　短期・中期・長期を考えてこれからのクラブのあるべき姿を

21世紀を迎えた時に10周年になる我が松山白鷺ライオンズクラブを改めて見つめ直せば直すほど、今までの10年に対し､これからの10年20年、そして21世紀の100年はどうなって行くんだろうという思いを抱きます。もちろん、私達はその時にはこの世にいないでしょうが、子供達や孫達そして松山白鷺ライオンズクラブという団体は存在しているのです。しかし、なにもしなくても2100年があるとも思えません。
愛媛新聞に出ていた記事を紹介します。
｢気候変動に関する政府間パネル(IPCC)｣第二作業部会は14日までに、世界の水資源不足が温暖化によって悪化、十分な水が得られない人の数が現在の17億人から2025年には約50億人に増えるなどとした政策文書(SPM)の最終案をまとめた。〔後略　2001.2.16付〕
また、国連のある機関では、現在約60億人の地球人口が21世紀中に100億人になる。しかし100億人分の空気と水は地球にはない、という報告があります。
私達には、今期の運営やアクティビティーや記念事業がたちまちその責任としてありますが、10〜20年後、そして100年後のことも視野にいれて考えていかなくてはならないと思います。私達や団体の力は限られています。そんな事は国にまかせておけという声も感じますが、これは地球人60億人の知恵と協力がなければ乗り越えることができない試練なのです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
地球上で私達が使っている水は0.01％に過ぎず、また、水と空気を創り出すのは緑ですが、森は50〜80年あれば創ることが出来るのですから！

4. 達成感を味わい、そしてエンジョイしよう！

今期は、我が松山白鷺ライオンズクラブの記念すべき１０周年であり、また336A地区・336複合地区の両年次大会が松山で開催され、キャビネットへも２人の方をRC・PR委員長という大変重要なポストへ送り出します。我がクラブにとっては名誉なことであります。
しかしその責任と役割を果たす為に役員・委員長が忙しくなるのはもちろんですが、メンバーの皆さんにもいつもの年より、ライオンズでの運動・活動する時間を少し増やして頂かなくてはならないと思います。何人かの限られた人達だけでは、できることではありません。全員で取り組んでいきましょう！クラブはあなたを必要としています！
私達はこの松山白鷺ライオンズクラブに所属しています。その事に誇りを持ちましょう。誇りを持てるようなクラブにしていきましょう。１０年の歴史が物語っています。私達は学んできました。私達は工夫してきました。そして私達は汗を流してきました。
区切りある１０年目、そして名誉ある１０年目をクラブ員全員で迎え、大変忙しい年であると思いますが、世の中のお役に立っているという気持ちで、私達は必要とされているという誇りを胸に、この1年をエンジョイしていきましょう！

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