2015/05/07
*会長挨拶
御機嫌よう。連休も終わり、投稿する子供たちの顔が帰ってきました。今朝も「おはよう」と大きな声で挨拶してくれる子と恥ずかしそうに下を向いている子が居ましたが、どちらも可愛いです。朝の挨拶は一日の始まりで、今日一日何か良いことがある様な気が致します。
松山城のお堀に白鳥の赤ちゃんが舞いました。私もこの赤ちゃんを眺めるためにお堀周辺を朝歩いていました。大勢の方が訪れていましたが、皆さんマナーを守り静かにそーっと見守っています。この赤ちゃん達の順調な成長を願うばかりです。
本日の万葉集は、天皇から娘子に、そして娘子からまた天皇に送られた歌をご紹介致します。
「ただ一夜 隔てしからに あらたまの 月か経ぬると 心惑ひぬ」湯原王
ただの一夜会わなかっただけなのに、一月過ぎてしまったかのように心が乱れてしまいました。妻と一緒に移り住んだ海の地でその地の女性に送った歌です。好きな人に会いたかったけれど奥様が居て会えなかったよ、と言っています。そして娘子が
「家にして 見れど飽かぬを 草枕 旅にも妻と あるがともしさ」娘子
家の中でも見飽きないぐらい素敵な奥様と旅にも御一緒なのは羨ましいばかりですこと。と皮肉な歌を送っています。それに湯原王は
「草枕 旅には妻は 率たれども 櫛笥の内の 珠こそ思ほゆれ」湯原王
娘子を櫛笥の中に閉まっている珠に例え、日常を共にする妻より特別な存在である娘子の方が大切であると言い訳しています。それに娘子さん
「絶ゆと言はば わびしみせむと 焼き太刀の へつかふことは さきくや我が君」娘子
別れると言ったらがっかりするだろうと思って、お義理を言って来たりして平気なのですか。別れを告げることが出来ずに綺麗事を並べて。と言っています。これは万葉の時代に凄く現代的で今にも通じるやりとりではないかと思います。
今日も楽しい例会と致しましょう。