ライオンズクラブ国際財団(LCIF)

           LCIFは1968年に国際協会によって設立された財団で,寄贈を受けた基金の
           運用により,人類の福祉に貢献することを目的としており,その援助は主として
           次の区分により行われる。
         ●緊急援助交付金
           天災が起こった直後,ライオンズの救援活動の資金援助をするための
           US$10,000の援助金交付。
         ●−般援助交付金
           地区の人道主義的奉仕事業の資金援助をするために,最高US$75,000の
           援助金交付。申請額と同額の資金を地元(申請者)で集めなければならない。
           1地区が同時に2件まで申請できる。
         ●国際援助交付金(IAG)
           少なくとも二つの異なる国のライオンズ間の国際的な協力事業の資金援助をするために,
           US$5,000〜US$30,000の範囲で援助金交付(例えば,別の国への医療団派遣
           事業など)。申請者が50%以上を負担。
         ●4大交付金
           LCIF最新のこの援助金プログラムは,視力保護,障害者援助,健康促進,青少年奉仕の
           4つの分野におけるライオンズの奉仕事業を支援する。事業は3対1(LCIF対申請者)の
           資金調達に基づき,交付金の最高額はUS$200,000。
         ●大災害援助交付金
           国際的規模の大災害のためにUS$50,000〜US$1,000,000が交付される。
           この援助金は地区やクラブの申請によるものではなく,国際会長,LCIF理事長,
           LCIF執行委員会の承認により交付される。最近の例としては,日本の神戸大震災,
           ルワンダ避難民救援,ボスニアの再建援助。
           これらの援助を支援するための寄付の方法には,用途を指定して行う方法と,
           指定しないで行う方法とがある。
           国際理事会構成員を中心にLCIF理事会が構成されるが,LCIFの日常の運営は
           9名の委員から成るLCIF執行委員会によって行われる。
           LCIFが他の奉仕財団ときわだって異なる点は,ライオニズムの信条を基盤としている
           ことである。
           世界各地のライオンズクラブ会員が,互いに力を出し合い,助け合って奉仕を実施して
           いくために最も有効な手段である。その規模の大小にかかわらずLCIFに寄せられる
           寄付金を総括すれば,個々のクラブが単独では手に負えないスケールの大きい奉仕
           事業を可能にすることができる。
           1998−99年度,LCIFへの拠出金総額は約1,925万ドル,交付金総額は約2,381万ドル
           (視力ファースト資金および交付金を含む)にのぼっている。
           LCIFを支援し寄付を行った会員に対し,その支援を正式に認証し謝意を表すため,
           ラベル・ピン交付,芳名録記載,メルビン・ジョーンズ・フェロー授与など各種の栄誉プログラム
           が設けられている。
           LCIFへの寄付金は国際会費と同様に,第一勧業銀行本店に振り込むことができるが,
           国際会費とは明確に区別する。特に送金額が各種栄誉賞に該当する場合は,寄付用紙
           (LCIF-42用紙)に送金控えを添付のうえ,対象となる栄誉の種類,受賞対象者,証書などの
           送付先を下記あてに連絡する必要がある。
           Lions Clubs International Foundation
           300 W 22nd Street,Oak Brook,Illinois 60523−8842,U.S.A.
           また,送金の際は,毎月円換算率が変動するので,栄誉受賞該当金額(ドル建て)を割って
           しまうことのないよう送金時期を考慮する必要がある。
           LCIFの援助資金は前記の5区分によって交付される。
           大災害援助交付金をのぞいて,援助の申請は原則として地区または複合地区が行うもの
           とされ,所定の申請書に必要事項を記載し,必要資料を添付のうえ,地区ガバナーおよび
           協議会議長が援助の必要性を証明する署名をしてLCIFあてに行い,LCIF理事会が認可した
           場合に援助資金が交付される。

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